良く言われる、チョコレート嚢腫と不妊の関係についてですが、チョコレート嚢腫だからといって必ずしも不妊症になるわけではありません。とは言っても、チョコレート嚢腫をそのまま放置してしまうと不妊の"原因"にはなりますので、早めに治療を行う必要があります。
チョコレート嚢腫を放置していると卵巣はどんどんと腫れてしまいます。その為、卵管の機能障害や排卵障害、着床障害になる可能性が高いのです。ですから、排卵障害になってしまうと妊娠が難しくなってしまうのです。
それに、症状が悪化してしまうと茎捻転という卵巣が捻れた状態になってしまう場合もあるでしょう。茎捻転になると卵巣が壊死してしまう可能性があり、子供を産むのが困難になってしまいます。
これら以外にも、チョコレート嚢腫によって不妊の原因になると考えられているものは多岐に渡ります。
・排卵しづらくなる
・卵子の質が低下する
・卵管の通りが悪くなる
・卵子を卵管に取り込むことができなくなる
・着床しづらくなる
・精子の活動の邪魔をする
このように、チョコレート嚢腫は不妊と大きく関係しているのは事実のようです。
生理でもないのに下腹部や腰に痛みを感じたり、生理の症状が重くなったり、性交痛を感じるようになった場合は速やかに病院に行き、検査を行った方が良いでしょう。早めに発見することができれば、症状を最小限に抑えることができ、不妊を回避することができます。
ただ、なかなか気付きにくい病気なので、日頃から意識していた方が良いかもしれません。
