チョコレート嚢腫の場合、自覚症状が現われにくく、全く自覚症状のない人もいますし、症状も内膜症のある場所、大きさ、癒着の程度などによっても異なります。
では一体、チョコレート嚢腫にかかるとどんな症状が現れてくるのでしょうか?
チョコレート嚢腫の場合、初期のころは無症状というケースが多いようですが、病状がすすむに連れて以下のような症状が現れる場合が多いです。共通してみられる症状もありますので、最も特徴的な症状を以下に記しておきます。
・月経痛と不正出血
チョコレート嚢腫になると徐々に月経痛が強くなっていくケースが多く、寝込んでしまうほど生理痛がひどくなったりします。また、場合によっては不正出血を起こすケースがあります。
・月経困難症や過多月経
最も代表的な症状です。排卵がおこりにくい為、月経困難症や過多月経といった症状を引き起こす可能性があります。
・下腹部痛や腰痛(月経時以外)
月経困難症が更に進行すると、癒着による引き攣れや炎症によって、月経時以外でも下腹部や腰に強い痛みを感じることがあります。
・性交痛
癒着による引き攣れや炎症によって性交痛がおきやすくなります。その為、SEX数の減少が見られます。
・不妊
そのまま治療をせず放置してしまうと症状が悪化して、不妊になってしまうこともあります。最悪の場合には、子宮や卵巣を摘出しないといけないまで悪化するケースもあります。
主な症状は以上のようなものですが、これらの症状が全て起こるという訳ではなく、人によって現われる症状は異なります。
そして、もしこのような症状が現われた場合は、チョコレート嚢腫の可能性がありますので、早めに病院で検査を受けてください。チョコレート嚢腫は、早期発見、早期治療が大切な病気ですから、異変に気付いたらすぐに行動に移すことが大切です。
