鍼灸とは、身体に鍼や灸を使って刺激を与えることで、多様な疾病への治療的な介入や健康増進を可能とする医療技術です。
日本では医師の他にはり師、きゆう師がこれを行うことができます。
鍼灸は、東洋医学や漢方医学の一分野として中国に起源をもつ日本の伝統的医療でといわれています。
金属の細い針をツボに刺し、またはもぐさというものを燃焼させてツボに刺激を加え病気を治そうとする施術の総称ですね。
鍼灸は、鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として、中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用があり、病気を自然に回復させる作用に働きかけるのではないかと考えられています。
一般に、鍼灸療法は肩こり、腰痛、神経痛、関節炎ぐらいにしか効果が無いように思われがちですが、多くのつらい症状や病気に効果があります。
その中でも、鍼灸は不妊にも効果があります。
不妊の原因とされる、自律神経失調症、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリーといった精神的なものから、冷え性、血の道などに効果があります。
不妊クリニックの治療で排卵を誘発してホルモンの分泌をよくしても、筋肉が硬かったり血管が硬かったり、血流が悪い状態であれば血液
によって運ばれる栄養や酸素は不足し、内臓の働きやホルモンバランスに影響します。
また、足が冷えて血液が冷えているような状態では骨盤内も冷えてしまい、子宮や卵巣の働きは低下してしまいます。
鍼灸はそのような症状を改善させ、妊娠しやすい体を作ってくれるのです。
鍼灸には副作用がないので、妊娠前後でも全く問題なく治療ができるという点が、最近ことに注目されている要因にもなっているようです。
